2020 リリースハイライト

Lookerは年間11回(約月1回)の頻度でバージョンアップを実施しており、昨年2020年も多くの新機能が追加されました。

本記事では、昨年リリースされたメジャーな新機能についてまとめてご紹介します。

新ダッシュボード (ダッシュボードNEXT)

これまでベータ版として提供されていたダッシュボードNEXTがGA (一般利用機能) となりました。より洗練されたデザイン、直感的に使いやすくなったフィルター、スケジュール設定のUIなど、全面的にインターフェースが刷新されました。

旧ダッシュボードも引き続きお使いいただけますが、2021年10月頃 (詳細未定) を目処にお使いいただけなくなる予定です。現在ご利用いただいているダッシュボードについては適宜ダッシュボードNEXTへのアップグレードをお願い致します(フォルダから一括でのアップグレードも可能です!)

ダッシュボードNEXTでサポートしている機能の詳細についてはこちらをご参照ください。

クロスフィルタリング

ベータ機能としてリリースされました(2021年早々にGA予定)。ダッシュボードNEXTにてお使いいただけます。

同じエクスプローラから作成された複数のタイルについて、あるタイル内のデータ要素を直接クリックすることで、他のタイルのデータもクリックした要素で自動的にフィルタリングすることができます。

有効化の方法、制限事項などについての詳細はこちら (動画もあります!)

Upgraded Field Picker

エクスプローラのフィールドピッカーが刷新されました。

デザインが洗練され、利用中のディメンション・メジャーを一目で確認できる [使用中] タブや、よくある分析パターン (ディメンション・メジャー・フィルタ等の組み合わせ) を事前に定義しておくことでクイックに分析を始めることのできるクイックスタート機能をご利用いただけます。

詳細なDocはこちら

Mobile App

いつでもどこでもデータを確認できるように、Lookerのモバイルアプリ (ベータ版) がリリースされました。

有効化の手順などの詳細はこちら

マーケットプレイス

データをさらに活用するための各種コンポーネントを集約したマーケットプレイスが登場しました。気になるものがあれば、数クリックで簡単にお使いのLookerインスタンスにインストールすることができます。

  • Application (Extension)

  • Models (Looker Blocks)

  • Plug-ins (カスタムViz)

コンテンツは随時追加されていきますのでご注目ください!

Extension Framework (エクステンションフレームワーク)

完全にカスタマイズしたアプリケーション(Extension)を開発するためのフレームワークとしてリリースされました。カスタムのJavascriptコードをLooker上で動作させることで、アプリケーション開発のコストを大幅に削減することが可能になります。オリジナルのデータアプリケーションを開発する際のオプションの一つとしてご検討ください。

Extension開発のチュートリアルはこちら

ちなみにMarketplaceで提供されている「データディクショナリ」もこのフレームワークで開発されたExtensionの一つとなります。

今後も様々なExtensionが公開される予定です。ご注目ください!

Data Dictionary (データディクショナリ)

Lookerより提供されたExtensionの一つで、Marketplaceから簡単にインストールすることができます。LookMLの定義に基づき、ディメンションやメジャーの定義情報を閲覧することができます。Descriptionに説明文をしっかりと記述しておけば、LookML開発者でなくとも各エクスプローラで使えるデータの定義を簡単に確認することが可能となります。

詳細な使い方はこちら

開発者用ツール

LookML開発用のIDEも、デザイン、検索性の向上、以下の新たなツールの追加など、大きく刷新されました。

オブジェクトブラウザ では、Model > Explore > View の関連性が見やすくなりました。

Advanced Deploy Modeでは デプロイマネージャー を使用して、特定のバージョンのコードを本番にコミット・反映させることができるようになります。これにより、複数のインスタンス(開発・ステージング・本番など)を運用する場合の細かい制御が可能となります。

Lab機能としてリリースされた メタデータサイドバー では、LookMLコード上でクリックした項目についてのメタデータ(どこのJoin, Exploreで使われているか、どのようにextend, refineされているか)を確認することができます。

Aggregate Awareness (アグリゲートアウェアネス)

巨大なデータセットやテーブルに対してクエリを発行する際に起こりがちな性能問題を改善するための仕組みとしてリリースされました。

巨大なテーブルに対して事前に様々な粒度・切り口でロールアップした集約テーブルを用意しておくことで、選択されたディメンションに従って自動的に適切な集約テーブルを参照するようにクエリが生成されるようになります。

チュートリアルはこちら

2021年からはLookerバージョンの採番方式もリニューアルし、メジャーバージョンは西暦に合わせた数字となります (2021年であれば 21.X)。

今年も続々と新機能がリリースされる予定となっておりますので、引き続きリリースノートにご注目ください。各機能についてより詳細を知りたい場合はお気軽にお問い合わせください!